114A6

甲状腺全摘術後に発症したテタニーに対し、直ちに投与すべきなのはどれか。

抗甲状腺薬
抗けいれん薬
カルシウム製剤
ビスホスホネート製剤
活性型ビタミンD製剤

解答: c

114A6の解説

甲状腺全摘術では、副甲状腺も合併切除する。そのため、PTHが産生できなくなり、低カルシウム血症をみる。テタニーはこの低カルシウム血症に由来して出現する。
a 低カルシウム血症の治療とはならない。
b 低カルシウム血症の治療とはならない。
c 正しい。低カルシウム血症に対し、カルシウム製剤を補う。
d ビスホスホネート製剤は骨吸収を抑制し、血中カルシウム濃度を低下させる働きがある。ゆえにむしろ逆効果となる。★禁忌★
e 活性型ビタミンD製剤によっても血中カルシウムを上昇させることができるも、正解肢と比べ間接的であり、即効性に乏しいため「直ちに投与すべき」という設問誘導からは正解とならない。

正答率:72%

テーマ:甲状腺全摘術後のテタニーに対して直ちに投与すべき薬剤

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