113E23

急性呼吸不全をきたした成人患者に対して、バッグバルブマスク換気の後に気管挿管を行った。用手的に送気を行い、聴診による気管チューブの位置確認を行ったところ、心窩部が膨隆してきた。装着していたCO2検出器ではCO2が検出されなかった。

適切な対応はどれか。

直ちに気管チューブを抜去する。
バルーンカフへ空気を追加注入する。
気管チューブへの送気を2分間継続する。
気管チューブを更に3cm挿入して送気する。
気管チューブ内にカテーテルを挿入して吸引する。

解答: a

113E23の解説

気管挿管後、心窩部が膨隆してきたとのこと。CO2検出器でCO2が検出されなかったことと合わせ、食道挿管を考える。
a 正しい。肺内へ送気できていないわけで、無意味である。直ちに気管チューブを抜去すべき。
b〜d 消化管へ継続して送気することとなり、百害あって一利ない。
e 気管チューブ内にカテーテルを挿入することはない。まず気管チューブを抜去すべき。

正答率:95%

テーマ:食道挿管への対応

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