113C65

その後の経過:入院後、翌朝までに赤血球液-LR 6単位の輸血を行ったが、Hb値は8.2g/dLで血便が持続している。下部消化管内視鏡検査を行ったが多量の凝血塊のため止血術を実施できなかった。

この時点で考慮すべきなのはどれか。2つ選べ

腸管切除術
動脈塞栓術
血栓溶解療法
血漿交換療法
高圧酸素療法

解答: a,b

113C65の解説

止血術の実施ができず、輸血をしてもHb値が10g/dLを超えない。最終手段に出るしかないようだ。
a 正しい。外科的手術は最終手段となる。
b 正しい。外科的手術よりは侵襲の低い処置として、カテーテル的に原因と考えられる動脈を塞栓してしまう手技がある。
c 出血傾向の患者にさらに出血しやすくなる治療を行うのは禁忌。
d 血栓性血小板減少性紫斑病〈TTP〉やGuillain-Barré症候群に有効。
e ガス壊疽や突発性難聴、一酸化炭素中毒に有効。

正答率:87%

テーマ:【長文3/3】内視鏡的止血が困難な消化管出血で考慮すべき治療法

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