113C53

その後の経過:治療が奏功し児は在胎39週1日、出生体重3,796gで、経膣分娩で出生した。Apgarスコア9点(1分)、9点(5分)。出生後1時間の児の血糖は58mg/dL。生後1時間30分から小刻みに四肢を震わせることを繰り返すようになった。体温37.3℃。心拍数150/分、整。呼吸数50/分。SpO2 99%(room air)。大泉門は平坦、心音と呼吸音とに異常を認めない。筋緊張は正常で、Moro反射は正常に出現する。

直ちに児に行う検査はどれか。

頭部MRI
血糖値測定
神経伝導検査
動脈血ガス分析
胸腹部エックス線

解答: b

113C53の解説

a 頭蓋内の異常が予想される際に行う。また、そもそも生まれたての新生児に頭部MRIは困難。
b 正しい。「生後1時間30分から小刻みに四肢を震わせることを繰り返す」のは低血糖の症状と思われる。糖尿病の母体から産まれた新生児は低血糖をきたしやすいことを確認しておこう。
c 神経障害を疑った場合に行う。
d 酸素や二酸化炭素、酸塩基平衡の異常を疑った場合に行う。
e 胸部〜腹部の異常を疑った場合に行う。

正答率:98%

テーマ:【長文3/3】低血糖によるけいれん発作をみた新生児に行う検査

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