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112F11
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ランダム化比較試験〈RCT〉の必須要件はどれか。
a
二重盲検
b
プラセボの使用
c
参加者の無作為抽出
d
エンドポイントの追跡
e
intention to treat 〈ITT〉
解答: d
112F11の解説
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a・b ランダムに参加者を割付すればよく、盲検やプラセボの有無についてはRCTの必須要件ではない。
c 実に60%強の受験生がハマった選択肢。無作為な割付が必須なわけであり、無作為な抽出は必須ではない。「ランダム」という用語に目が行ってしまうとどうしてもcを選びたくなってしまうわけで、「ズルい」の一言だ。
d 正しい。RCTに関わらず、どのような追跡研究にもエンドポイントは設定されるべきだ。
e ITTは解析段階の話であり、RCTの要件とは関係しない。
※確かに「dが正解だ」と言われ、かつ上記解説を読めば大半の者は納得するだろう。が、これが解答も分からない試験本番だったらどうだろう? そこまで深く考えるな、ということでcが正解かもしれない。dはRCTだけの話ではないため、これが正解だったらわざわざ「RCTの〜」という設問文にするだろうか。考えれば考える程頭がザワザワしてきて分からなくなる。万が一勇気を出してdを選べたとしよう。が、現実には60%以上の受験生がcを選んでいるわけだ。休み時間に「あれ、cだよね!」「そう、俺もcにした!!」といった会話を耳にした時には絶望の淵に立たされるだろう。「ああ、深読みしすぎてdにしなければよかった!」と。でもdで合っているわけだ。が、dが正しいというのは正式には合格発表の日まで分からない。cを選ばなかった不安と後悔でしばらくは心がグラグラすることとなる。
※このレベルになるともはやギャンブルと同じだ。自分の手札はまぁよい。が、敵の手札がもっとよいかもしれない。ここで踏みとどまるべきか、もっと掛け金を上げて攻めるべきか。自分が正しくても出題者の意図は別のところにあるかもしれない。そう、結局何が正しくて何が誤っているか、など試験本番では相対的なものなのだ。一瞬一瞬の判断力とほんの僅かな運に己を委ねるしかない。
※ヨタ話が長くなった。我々は400問という問題を総合的に対処し、総合的な合格を狙っているわけだ。たった1問のズルい問題で心がブレるようなメンタルでは国試を戦え抜けない、ということ。その1問で勝負をかけようが、守りに入ろうが、そしてそれが正解だろうが誤っていようが、どっちでもよいのだ。どう転んでも総合力で必ず合格する。このメンタルが重要。
正答率:14%
テーマ:ランダム化比較試験〈RCT〉の必須要件
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