112D24

39歳の男性。性交中に鈍い音と同時に陰茎に激痛があり、痛みが持続するため受傷2時間後に来院した。圧痛は中等度であり、陰茎の腫脹が目立ち、陰茎全体と亀頭の一部が暗赤色を呈している。陰茎の写真を別に示す。

この病態と関連するのはどれか。

尿道下裂
尿道損傷
陰茎絞扼症
陰茎海綿体損傷
尿道海綿体損傷

解答: d

112D24の解説

壮年男性の性交中トラブル。「鈍い音と同時に陰茎に激痛」とのことで陰茎折症を考える。
a 先天的奇形であり、39歳でいきなり発症するものではない。また、これが背景になって陰茎折症となることもない。むしろ尿道下裂では勃起不能となるため、性交できない。
b 尿道損傷であれば亀頭まで暗赤色となることはない。また、尿道は勃起や性交とは関係がない。
c 性的嗜好の一環としてリングや瓶などを陰茎にはめ込んだときに抜けなくなる病態。本症例とは関係ない。
d 正しい。陰茎折症では陰茎海綿体が損傷される。
e 尿道海綿体は文字通り尿道を覆っている(すなわちbと同様の理由で否定できる)。

正答率:79%

テーマ:陰茎折症(せっしょう)と関連する解剖構造

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