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カリウムは急速静注にて心停止を起こしてしまう点や、高カリウム血症で致死的不整脈を惹起する点から適切な希釈が必要である。濃度は40mEq/L以下に希釈し、投与速度は20mEq/h以下、最大投与量は1日100mEq以下とする。維持輸液製剤1Lには、既に20mEq/L×1L = 20mEqのカリウムが入っているので、追加できるカリウムは最大40-20=20mEqである。実際に輸液をオーダーすることのない学生にとっては難問に思う。しかし、意外と臨床現場ではこの知識が大切になる場面が多いため、これを機に覚えて頂きたい。
ａ・ｂ　上記の通り少なすぎる。腎機能が低下しているなど特別な状況では検討するが、本症例はそのような状況ではないので不正解である。
ｃ　正しい。上記の通り。
ｄ・ｅ　上記の通り多すぎる。特にｅは1日最大投与量を超えており、これをオーダーした時点で薬剤部から連絡が来たり、周りのスタッフから冷たい視線で見られたりすること間違いなしである。