112B35

65歳の男性。会社役員。間質性肺炎のために入院している。看護師から担当医へ、患者が咳で眠れないと訴えていることに加え、態度が威圧的であるという連絡があった。

患者へ治療方針を説明するにあたり担当医として適切でないのはどれか。

治療に対する希望を尋ねる。
治療に関する最新の知見を調べる。
会社役員なので優遇して診療を行う。
看護師と治療に関する情報を共有する。
患者の態度にかかわらず丁寧に説明する。

解答: c

112B35の解説

a 患者中心の医療を行うにあたり重要である。
b 医療はどんどん進歩している。定期的に知識をupdateしていくことは大切である。また、最近はメディアが発達し患者が得られる情報も多くなってきた。それが正しい情報かは別として、質問された際にきちんと答えられるように知識をつけておく。
c 誤り。基本的に職業に関係なく一貫した態度で接するべきだ。
d 医療従事者間で情報を共有しないと、本症例のような高圧的な患者は医師以外の医療スタッフに対して信頼しなくなる。病状説明の際には看護師が同席する方が望ましいし、もし難しくても日ごろからコミュニケーションを密にとることで連携を図る。医師になると忙しくて患者とじっくり話す機会が年々減ってくるものである。そのようなときでも、1日何度も患者と顔を合わせる看護師が患者の不安な気持ち、治療に対しての疑問を受け止めフォローしてくれていたりする。
e 限られた時間の中では難しい時もあるが、どんな患者に対しても専門用語を用いず理解しやすい言葉で、繰り返し確認しながら説明していくことが大切である。

正答率:100%

テーマ:態度が威圧的な患者への対応

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