111I32

尿路結石の再発予防に有用なのはどれか。2つ選べ

プリン体の摂取
ビタミンCの摂取
クエン酸製剤の内服
カルシウムの摂取制限
1日2L以上の水分摂取

解答: c,e

111I32の解説

a プリン体の摂取は血中の尿酸値を上昇させ、尿酸結石のリスクとなる。
b ビタミンCは過剰摂取により代謝産物であるシュウ酸が増え、シュウ酸カルシウム結石のリスクとなりうる(臨床上は「再発率が促進する、とまではいえない」という扱いになっている)。
c 正しい。クエン酸製剤はカルシウムをキレートするため、カルシウム結石の再発予防に有効。
d カルシウムを経口摂取することにより、腸管からのシュウ酸排泄が促進される。ゆえに一見逆説的であるが、カルシウムの摂取制限によりシュウ酸カルシウム結石のリスクが上昇してしまう(カルシウムは体内に豊富に存在するため、制限してもシュウ酸が多ければ結石ができることに注意)。
e 正しい。尿のうっ滞は結石形成のリスクとなる。日常的な水分摂取を励行することで尿路結石の再発予防となる。

正答率:40%

テーマ:尿路結石の再発予防に有用な事項

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