111H19

体液平衡の指標について誤っているのはどれか。

eGFRは筋肉量の影響を受ける。
高ナトリウム血症は水分不足を意味する。
血清尿酸値の推移は水分状態の良い指標である。
血清尿素窒素〈BUN〉値は蛋白異化の影響を受ける。
血清Na値とCl値の差の開大は代謝性アルカローシスと判断できる。

解答: e

111H19の解説

a 筋肉量は血中クレアチニン値と関係するため、eGFRにも影響を与える。
b △。水分が不足している場合には、高ナトリウム血症となりうる。が、高ナトリウム血症なら水分不足と断言してよいか、は議論のあるところだ。それゆえ採点除外問題となったと考えられる。
c 尿酸値は血液の濃縮や希釈の影響を受けやすい。水分状態の良い指標となる。
d BUNは蛋白異化により血中で増加する。
e 誤り。AG = Na - Cl - HCO3-。変形し、Na - Cl = AG + HCO3-となる。この値が高値となった場合、AGが上昇しているケースも考えられ、「代謝性アルカローシスと判断できる」とは言い切れない。
※「問題として適切であるが、必修問題としては妥当でないため、正解した受験者については採点対象に含め、不正解の受験者については採点対象から除外する」という扱いになった。
※実際の受験生の回答はb、c、eで大きく分かれた。本稿執筆者もリアルタイムで解いていたが、激しく思い悩んだ問題だ。厚労省の発表を受けて結果論から天下り的に解説することはいくらでもできるが、本番でこんな微妙な問題を出されては意気消沈してしまうだろう。過去問として本問を解いている受験生には上記の解説事項のみ簡単に覚え、深く思い悩まないことを勧める。結論の出ない不毛な議論に時間を使うくらいなら、他の重要事項を覚えたほうがコストパフォーマンスがよい。

正答率:50.0%

テーマ:体液平衡の指標

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