111F2

がんの終末期で在宅医療と介護を受けている患者のQOLについて正しいのはどれか。

がんの重症度が規定する。
人生の最終段階では低下する。
身体的機能の高さと一致する。
得られる支援によって変化する。
投与されるオピオイドの量に比例する。

解答: d

111F2の解説

QOLとは quality of life(生活の質)のことで、身体面、精神面、社会面の3要素からなる。「○○なら低下する」のように一概に言えるものではない。
a 重症であればあるほどQOLは低下するだろうが、上記のように様々な要素が関与する。重症度が規定する、と言い切れるものではない。
b・c 人生の最終段階では身体機能は低下するが、他の要素で満たされるようにサポートする。
d 正しい。3要素がなるべく高い水準を得られるようにサポートすることが大切である。
e 疼痛緩和は3要素にとって大切ではあるが、量を増やせばよいというものではない。例えば塩酸モルヒネを使用すると確かに痛みは減るが、増量により傾眠がちになり精神面や社会面の要素が下がる。

正答率:95%

テーマ:終末期医療のQOL

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