111B26

甲状軟骨の左側に刺創を認める患者の身体所見において、それだけでは緊急手術の適応とならないのはどれか。

拡大する血腫
広頸筋の断裂
進行する皮下気腫
振戦〈thrill〉の触知
ショックを伴う外出血

解答: b

111B26の解説

a 血腫の拡大により気道閉塞するおそれがあるため、緊急手術の適応となる。
b 誤り。筋の断裂単独では命の危機に及ばない。
c 皮下気腫が存在する、ということは気道が障害されている、ということである。呼吸困難が出現するおそれがあるため、緊急手術の適応となる。
d 振戦〈thrill〉を触知する、ということは血腫形成等により内頸動脈が狭窄していることを示唆する。動脈の閉塞のほか、血腫拡大により気道も塞いでしまう可能性があり、緊急手術の適応となる。
e 大量輸液・輸血と出血点の確認が急がれる。止血のために緊急手術となる可能性も高い。

正答率:65%

テーマ:甲状軟骨左の刺創で緊急手術を考える状況

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