111A4

我が国の体外受精について正しいのはどれか。

1周期当たりの出産率は約70%である。
凍結胚の妊娠率は新鮮胚の妊娠率の約半分である。
体外受精による出生は全出生児の約10%を占める。
卵管閉塞は卵細胞質内精子注入法〈ICSI〉の適応である。
1周期につき1つの胚を移植することが推奨されている。

解答: e

111A4の解説

a 1周期当たりの出産率は約10%である。
b 凍結胚の方が妊娠成功率が高い。
c △。体外受精による出生児は2019年のデータで約14.3人に1人、すなわち約7%である。これは四捨五入すれば、もはや「約10%」と言っても過言ではない数値であり、実質的に本選択肢は正解と言ってもよいのかもしれない。が、本問ではeが明らかに正しい内容であるため、そちらへ正解を譲ろう。将来的にもっとこのパーセンテージが増加してきたら、本当に10%に到達し、本選択肢が「明らかに正解」となる日も来るのかもしれない。国試本番で万が一、類題にエンカウントしたら総合的に考え、要求された選択数に基づき回答してほしい。
d 卵細胞質内精子注入法〈ICSI〉は乏精子症に有効。
e 正しい。多胎を予防すべく、日本産婦人科学会はこのように推奨している。

正答率:50%

テーマ:我が国の体外受精について

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