110H26

4歳の男児。全身けいれんが持続するため救急車で搬入された。昨日から39℃以上の発熱があったという。食事と水分の摂取はやや低下しているが嘔吐や下痢はなく、排尿はあったという。今朝、全身けいれんが始まり約20分間持続しているため母親が救急車を要請した。来院時もけいれんが持続している。
まず行うべき処置として適切でないのはどれか。
酸素投与
気道確保
胃管挿入
静脈路確保
ジアゼパム投与

解答: c

110H26の解説

熱性けいれんを思わせるエピソード。ただし、約20分持続しているため、単純型熱性けいれんではなく複雑型熱性けいれんも視野に入れて対応することとなる。
a・b・d 救急のABCに該当する王道的な処置である。
c 誤り。現時点で消化管内容を吸引するなどの処置は不要であり、胃管留置の必要性はない。
e けいれん重積の第一選択となる薬剤である。

正答率:92%

テーマ:4歳児で長時間持続する全身けいれんにまず行うべき処置

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