110G2

WHO方式がん性疼痛治療法〈3段階除痛ラダー〉について正しいのはどれか。
第1段階から医療用麻薬を使用する。
第2段階から鎮痛補助薬を併用する。
第2段階では第1段階薬剤を中止する。
第2段階での経口薬は疼痛時に服用する。
レスキューは短時間作用性の薬剤を用いる。

解答: e

110G2の解説

2018年にWHOのガイドラインが改訂され、「3段階除痛ラダー」という考え方が廃止された。そのため、本問の「第◯段階」という概念は現在意味をなさない。以下、一応出題当時の選択肢考察を示しておくが、参考程度に受け止めてほしい。
a 第1段階にはNSAIDを用いる。
b 第2段階には弱オピオイドを用いる。鎮痛補助薬はどの段階でも利用可能。
c 段階が進んでも、前段階の薬を併用することは可能。即座に中止する、という性質のものではない。
d 時間を決めて投与するのがルールである(by the clock)。
e 正しい。突発性の疼痛に対象的に用いるのがレスキューである。dで示したby the clockの服薬とは別に、短時間作用性の薬剤を使用する。

正答率:75%

テーマ:世界保健機関〈WHO〉方式がん性疼痛治療法について

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