110A3

転移性肝癌において肝切除術により予後の改善が最も期待できるのはどれか。
乳癌
肺癌
胃癌
膵癌
大腸癌

解答: e

110A3の解説

a・b 肝切除が行われることもあるが、eに比べると成績が悪い。
c 胃癌が肝転移した場合、同時に腹膜播種をきたしていることが多い。また、肝両葉にわたる転移をみることも多く、肝切除の適応となるケースが少ない。
d 膵癌が肝転移した場合、治療反応性は極めて悪く、外科的切除の適応とならない。
e 正しい。大腸癌は肝転移後、切除可能な場合に肝切除を行うことで、30〜50%程度の5年生存率が見込める。多臓器に転移したステージとしては、良好な成績といえよう。

正答率:88%

テーマ:肝切除術により予後の改善が期待できる転移性肝癌の原発巣

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