109I7

肺炎と抗菌薬の組合せで正しいのはどれか。
市中肺炎 --------- グリコペプチド系
院内肺炎 --------- テトラサイクリン系
非定型肺炎 --------- アミノグリコシド系
特発性器質化肺炎 --------- ニューキノロン系
人工呼吸器関連肺炎 --------- カルバペネム系

解答: e

109I7の解説

a グリコペプチド系の代表例はバンコマイシン。MRSAに使用される抗菌薬として有名なことから分かるように、市中肺炎では使用しない。
b マクロライド系やテトラサイクリン系は非定型肺炎に有効。
c アミノグリコシド系としてはストレプトマイシン(抗結核薬としてなど)やゲンタマイシン(皮膚軟膏など)が有名。
d 特発性器質化肺炎〈COP〉については下記コメント参照。感染症ではないため、抗菌薬は不要。
e 正しい。105A5にて人工呼吸器関連肺炎に緑膿菌が多い、という事実は出題済み。むろん、すべてが緑膿菌というわけではないが、抗緑膿菌作用までもつカルバペネム系は有用となる。

特発性器質化肺炎〈COP〉
【原因】不明
【病態】細気管支~肺胞間に器質化物が充満
【症状】せき、息切れ、インフルエンザ症状
【検査】胸部エックス線、胸部CT(→間質性肺炎像)
    気管支鏡(→気管支肺胞洗浄液でリンパ球の増加)
【治療】副腎皮質ステロイド

正答率:74%

テーマ:肺炎と抗菌薬の組合せ

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