a 子宮筋腫はエストロゲンが原因となるため、GnRHアゴニストによる偽閉経療法が有効となる。 b カルシトニンは骨吸収を抑制するため、高カルシウム血症に有効である。 c PTHを投与することで、よけい骨を削ってしまいそうな気もするが、破骨細胞の活性化と同時に骨芽細胞も活性化させるため、製剤として補う程度であれば(副甲状腺機能亢進症のように常時PTHが高値を示す状況でないのであれば)、骨のリモデリングを促進し、骨粗鬆症の予防となる。 d 誤り。ADH不適合分泌症候群〈SIADH〉の病態を考えれば、ADHの過剰により低ナトリウム血症となるため、一見高血圧にはよさそうだが、SIADHでは間質部分への水分貯留が増えるため血圧は変動しない、という事実も思い出したい。デスモプレシン〈DDAVP〉はあくまで中枢性尿崩症の治療薬として用いられている。 e グルカゴン類似ペプチド1〈GLP-1〉はインクレチンであり、血糖上昇時にインスリンを分泌させる働きをもつ。糖尿病に有効。