109H36

輸液を開始した。
輸液の組成として適切なのはどれか。
Na+(mEq/L) K+(mEq/L) Cl(mEq/L) Lactate(mEq/L) 糖質(%)
510 0 510 0 0
154 0 154 0 0
84 20 66 20 3.2
35 20 35 20 4.3
0 0 0 0 5

解答: b

109H36の解説

夏の暑い日にジョギングをした後、全身倦怠感と嘔吐とが出現している。体温も37.3℃とやや高く、熱中症を考える。Na 128mEq/Lと低張であり、血圧低下もある。高張な補液による細胞外液補充が望ましい。
a 非常に高張な輸液組成である。血管炎を惹起しかねず、使用されることはない。
b 正しい。生理食塩水であり、熱中症に有効。
c 2号液。細胞内液にも多く分布してしまうため、不適切。
d 3号液。細胞内液にも多く分布してしまうため、不適切。
e 5%ブドウ糖液。細胞内液補充を目的とした製剤であり、細胞外液補充には適さない。

正答率:92%

テーマ:【長文2/2】熱中症患者への輸液の組成

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