109H25

46歳の女性。頭痛を主訴に来院した。本日午前6時に起床しトイレに行ったところ、突然の激しい頭痛が生じ悪心と嘔吐とがあった。臥床して様子をみたが頭痛が改善しないため午後2時に歩いて受診した。意識は清明。体温37.2℃。脈拍84/分、整。血圧198/102mmHg。項部硬直を認める。
まず行うべき処置はどれか。
解熱
降圧
制吐
鎮静
鎮痛

解答: b

109H25の解説

突発した激しい頭痛であり、項部硬直を認めている。くも膜下出血〈SAH〉が考えられる。
a ストレス反応性の発熱であり、対処は不要。
b 正しい。動脈瘤からの出血であり、血圧が高いほど出血(ないし再出血)リスクが高まる。まずは降圧を行うべき。
c~e 対症療法にすぎず、原因治療になっていない。

正答率:91%

テーマ:くも膜下出血〈SAH〉の処置

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