慣れ親しんだ表を作成してみよう。こちらの解き方では余分な公式を暗記する必要がない。
今、「尤度比」→「陽性尤度比」と仮定しても一般性は失われない。陽性尤度比=感度÷(1-特異度)=4であるため、感度=4(1-特異度)と算出可能。みやすさのため、感度をx、特異度をyとすると、x=4(1-y)、すなわち(1-y)=x/4となる(※)。
疾病あり 疾病なし 合計
検査陽性 20x 80(1-y) 20x+80(1-y)
検査陰性 20(1-x) 80y 20(1-x)+80y
合計 20 80 100
求めるべき事後確率=検査陽性で疾病あり÷検査陽性の合計
=20x÷(20x+80(1-y)) ←(※)を代入
=20x÷(20x+20x)=0.5
ゆえに50%が正しい。
なお、「尤度比」→「陰性尤度比」と仮定しても一般性は失われない。その場合、(1-x)/y=4となり、(1-x)=4yとなる。
求めるべき事後確率=検査陰性で疾病あり÷検査陰性の合計
=20(1-x)÷(20(1-x)+80y)
=80y÷(80y+80y)=0.5
当然ながら、同じ答えに至る。
正答率:67%
テーマ:事前確率と尤度比から算出する事後確率(計算問題)