109F10

事前確率が20%のときに尤度比4の所見があれば事後確率はどれか。
5%
16%
24%
50%
80%

解答: d

109F10の解説

102F9と同一問題。当時も必修問題であった。公式を使った解説はそちらの解説を参照のこと。

慣れ親しんだ表を作成してみよう。こちらの解き方では余分な公式を暗記する必要がない。
今、「尤度比」→「陽性尤度比」と仮定しても一般性は失われない。陽性尤度比=感度÷(1-特異度)=4であるため、感度=4(1-特異度)と算出可能。みやすさのため、感度をx、特異度をyとすると、x=4(1-y)、すなわち(1-y)=x/4となる(※)。

      疾病あり  疾病なし  合計
   検査陽性  20x    80(1-y)  20x+80(1-y)
   検査陰性 20(1-x)    80y   20(1-x)+80y
    合計   20     80    100

求めるべき事後確率=検査陽性で疾病あり÷検査陽性の合計
           =20x÷(20x+80(1-y)) ←(※)を代入
           =20x÷(20x+20x)=0.5
ゆえに50%が正しい。

なお、「尤度比」→「陰性尤度比」と仮定しても一般性は失われない。その場合、(1-x)/y=4となり、(1-x)=4yとなる。
求めるべき事後確率=検査陰性で疾病あり÷検査陰性の合計
           =20(1-x)÷(20(1-x)+80y)
           =80y÷(80y+80y)=0.5
当然ながら、同じ答えに至る。

正答率:67%

テーマ:事前確率と尤度比から算出する事後確率(計算問題)

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