109D16

高齢者の熱中症について誤っているのはどれか。
水分補給には糖質の多いものを勧める。
気温が急激に高くなると発症しやすい。
口渇感がなくとも水分摂取を勧める。
腎機能障害をきたすことが多い。
室内温度の調節に注意を促す。

解答: a

109D16の解説

a 誤り。確かに市販のスポーツドリンクは甘いのだが、重要なのは糖質ではなくNaClをはじめとする電解質である。末尾の参考にも目を通されたい。
b 気温の急激な変動に人体は弱い。
c 不感蒸泄は自覚ない水分喪失につながる。高齢者は特に口渇中枢が低下していることもあり、本来であれば「口が渇いたから水を飲もう」と思うようなタイミングでも水分を欲しないことがある。そのため、適度な水分摂取を勧めるべきである。
d 脱水により、腎前性腎不全をみる。
e 高齢者はエアコンなどの室内温度調節機器を使用しないことも多く、注意を促すことは重要。
【参考】
 有名な経口補水液OS-1のホームページより抜粋。
 Q. スポーツドリンクとは何が違いますか?
 A. 一般的にスポーツドリンクは経口補水液よりも電解質濃度が低く、糖質濃度が高い組成になっています。通常の水分・電解質補給であればスポーツドリンクでも充分ですが、下痢や嘔吐、発熱、激しい発汗、経口摂取不足で脱水状態になりやすくなっている時や、脱水状態になってしまったときはOS-1が適しています。

正答率:93%

テーマ:高齢者の熱中症について

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