108G60

89歳の女性。室内で転倒し動けなくなり搬入された。左大腿骨転子部骨折と診断され、翌日に骨接合術を受けた。術後の経過は順調である。10年前からAlzheimer型認知症で内服治療を受けている。
手術当日に起こりうる合併症はどれか。3つ選べ
褥瘡
せん妄
偽関節
関節拘縮
深部静脈血栓症

解答: a,b,e

108G60の解説

褥瘡は案外すぐに発生する、という事項に関しては106C27で既出。
a 正しい。褥瘡は最短2時間で発生しうる。ゆえに術後の臥床による褥瘡は手術当日に起こりうる。
b 正しい。高齢者、入院、外科手術、認知症、とせん妄になりやすい条件が揃っている。
c・d 骨折手術後に偽関節や関節拘縮は生じうるが、手術後しばらく経ってから発生する。
e 正しい。血流の停滞により深部静脈血栓症をきたす可能性がある。

正答率:62%

テーマ:認知症をもつ高齢女性の手術当日に起こりうる合併症

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