108E56

46歳の女性。月経周期が短くなったことを主訴に来院した。もともと月経周期は28日型、整であったが、数年前から22~26日に短縮しているという。過多月経はみられない。
最も考えられるのはどれか。
黄体機能不全
高プロラクチン血症
下垂体前葉機能低下症
原発性甲状腺機能低下症
低ゴナドトロピン性性腺機能低下症

解答: a

108E56の解説

46歳と閉経間近の女性の月経周期短縮であり、加齢に伴う黄体機能不全を考える。生理的である。
a 正しい。閉経(50歳前後で起こる)の前段階である。
b 高プロラクチン血症では乳汁漏出をみる。
c 下垂体前葉機能低下症ではLH・FSHが低下するため無月経となる。完全に否定することはできないが、本症例のように50歳目前で月経が短縮している場合に最も考えられる選択肢ではない。
d 原発性甲状腺機能低下症では高プロラクチン血症をみる。ゆえにbと同じこと。
e 低ゴナドトロピン性性腺機能低下症ではLH・FSHが低下する。ゆえにcと同じこと。
※診断に至らずとも、bとdが同じことを、cとeが同じことを言っているため、必然的にaが正解と分かる。

正答率:85%

テーマ:更年期のせまった女性における黄体機能不全の診断

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