腹部造影CTのポイント:(1)肝辺縁不整・萎縮 (2)脾腫、(3)腹水、(4)左葉の低吸収域(肝細胞癌疑い)。肝硬変が考えやすい。 a 正しい。肝臓の合成能の低下を示唆する。 b 肝臓の分解能低下により、血中アンモニアは増加する。 c 肝硬変では合成能が低下し、aのようにアルブミンなどタンパク合成は低下する。が、網内系機能低下によって種々の抗原刺激が強くなるため反応的にγ-グロブリン産生は亢進する。 d 正しい。門脈圧亢進による脾機能亢進により、汎血球減少をみる。 e 肝細胞からの胆汁排泄障害と胆汁うっ滞により、総ビリルビンは増加する。