108D16

骨髄異形成症候群の予後の指標となるのはどれか。2つ選べ
血清LD値
染色体異常
血球形態異常
骨髄芽球比率
網状赤血球数

解答: b,d

108D16の解説

a 血清LD値は溶血等による上昇にすぎず、非特異的。
b 正しい。複雑な染色体異常や7番染色体異常の出現は予後不良である。一方、正常核型であれば予後は良好となる。類例は過去にも出題がいくつかあり、例えば104D31では正常核型を示し解答に「経過観察」を選ばせている。
c 血球形態異常は骨髄異形成症候群〈MDS〉で必ず出現する。ゆえに予後不良とは関係がない。
d 正しい。骨髄芽球比率が高いほど予後不良となる。これは急性白血病で芽球比率が30%以上であるべきなところ、MDSでは30%未満となることからも分かる。
e 網状赤血球数は溶血の指標とはなるも、予後因子ではない。

正答率:74%

テーマ:骨髄異形成症候群〈MDS〉の予後指標

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし