画像A, Bにて右上顎洞内の充実性陰影を指摘できる。骨破壊は認められないが、一部高吸収域があり、石灰化を伴うようだ。画像Cでは菌糸がみられ、真菌(アスペルギルスが考えられる)感染がある。副鼻腔真菌症の診断。 a 上顎洞癌は鑑別すべき対象である。この場合、骨破壊がみられることが多い。 b う歯・歯周病による小臼歯・大臼歯の炎症が上顎洞に波及したもの。真菌感染ではなく、細菌感染である。 c 40歳男性に3週前から、と比較的最近の発症であり、慢性副鼻腔炎は否定的。 d 正しい。上記の通り。 e 副鼻腔手術などの記載がなく、否定的。