107I58

50歳の男性。健康診断の腹部超音波検査で胆嚢内に5mm前後の隆起性病変を2個指摘されたため来院した。既往歴に特記すべきことはない。腹部超音波像を別に示す。
隆起性病変への対応として適切なのはどれか。
胆嚢摘出術を行う。
検査・治療・経過観察は行わない。
腹部超音波検査による経過観察を行う。
内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉を行う。
ポジトロンエミッション断層撮影〈PET〉を行う。

解答: c

107I58の解説

超音波検査で胆嚢内にポリープと思われる病変が2つ指摘できる。本文中に「5mm前後」と示してあり、経過観察でよい。
a 1cmを超える病変であれば胆嚢癌も考慮されるが、5mmの段階では手術は不要である。
b 今後拡大する可能性もあるため、定期的な経過観察が必要。
c 正しい。bにも示したように、定期的に超音波検査を行いたい。
d 胆管や膵管の異常は考えにくい。
e 癌の転移を検索する場合に行う。

正答率:92%

テーマ:胆囊ポリープへの対応

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