a 正しい。4,000Hzに優位な感音難聴がみられており、C5dipである。 b 気導骨導差はない。 c C5dipがみられているため、騒音性難聴が考えやすい。騒音性難聴では確かに補充現象が陽性となる。では本選択肢は正解ではないか、と考えた受験生もいたようだ。だが、本問は一般問題であり、臨床問題ではない。だれも騒音性難聴患者の純音聴力検査図だとは言っていないのだ。あくまでのこの検査結果で補充現象がみられるか否かが問われているわけであり、正答とならない(補充現象は純音聴力検査図単独で示せるものではない)。 d c同様、この純音聴力検査図だけからはめまいの有無を指摘できない。また、騒音性難聴ではめまいは生じない。 e 会話領域(500~2,000Hz)の聴力は正常であり、語音明瞭度は保たれていると考えられる。