107G67

現 症:体温35.4℃。モニター上の心拍数160/分。右上肢血圧60/40mmHg。呼吸数40/分。SpO2 90%(リザーバー付マスク10L/分酸素投与下)。左前胸部は変形し、打撲痕を認め膨隆している。同部位に握雪感を認める。
身体所見としてみられないのはどれか。
気管の左方偏位
左胸部の呼吸音低下
打診での左胸部鼓音
右と同程度の左上肢血圧
capillary-refilling time延長

解答: a

107G67の解説

左前胸部に膨隆があり、同部位に握雪感があるという。外傷性気胸が考えやすい。
a 誤り。気管は健側、すなわち右方に偏位する。
b・c 胸腔内のair leakにより、左胸部の呼吸音が低下し、同部位での鼓音をみる。
d 血圧の左右差はない。
e 血圧低下によりcapillary-refilling timeの延長をみる。

正答率:78%

テーマ:【長文2/3】左気胸の身体所見

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