107F25

80歳の男性。発熱のため搬入された。数日前から38℃台の発熱が続き、食事もとれなくなってきた。尿が出なくなったため、長女が救急車を要請した。導尿時混濁尿を認め、尿路感染症と診断し、尿道カテーテルを留置した。
対応として適切なのはどれか。
尿道カテーテルと連結する蓄尿バッグは開放式回路を用いる。
尿道カテーテルは陰茎を頭側に向けて下腹部に固定する。
尿道カテーテルを3日ごとに入れ換える。
入院中は連日膀胱洗浄を行う。
留置中は安静臥床を促す。

解答: b

107F25の解説

尿道カテーテルに関する病棟知識を問う基本問題。机上で学ぶのは難しく、正答率は低かったようだ。
a 閉鎖式回路を用いる。
b 正しい。陰茎を頭側に向け、ガーゼ等で保護した状況で下腹部にテープで固定する。
c 特にカテーテル閉塞がないかぎり、頻回に交換する必要はない。
d 特にカテーテル閉塞がなければ、膀胱洗浄は不要である。
e 留置状態でも歩行は可能である。血栓や廃用症候群の予防の観点からは、なるべく安静臥床しないよう指導する。

正答率:72%

テーマ:尿道カテーテル留置後の対応

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