107F22

2歳の女児。発熱、咳嗽および呼吸困難を主訴に来院した。前日から発熱し、当日朝から咳嗽が出現した。夕方から嗄声が出現した。夜になって犬が吠えるような咳がみられるようになり、呼吸が苦しそうだったため、母親に連れられて受診した。意識は清明だが、顔色はやや不良である。呼吸数30/分。軽度の陥没呼吸を認める。SpO2 94%(room air)。
胸部の聴診で聴取される可能性が最も高いのはどれか。
吸気性喘鳴
呼気性喘鳴
胸膜摩擦音
fine crackles
coarse crackles

解答: a

107F22の解説

犬吠様咳嗽と嗄声がみられ、クループ症候群を考える。
a 正しい。クループ症候群では上気道の閉塞により吸気性喘鳴をみる。
b 呼気性喘鳴は下気道の閉塞でみる。
c 胸膜摩擦音は胸膜炎でみる。
d fine cracklesは肺線維症でみる。
e coarse cracklesは肺水腫でみる。

正答率:87%

テーマ:クループ症候群の胸部聴診で聴取される可能性が高いもの

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし