107B29

術後呼吸不全に対して気管挿管を行った。加圧によって胸郭は動くが、聴診で呼吸音が弱いと感じられた。
気管チューブが気管内に挿入されているのを確認するのに最も適切な指標はどれか。
血圧
脈拍数
気道内圧
中心静脈圧
呼気終末二酸化炭素濃度〈ETCO2

解答: e

107B29の解説

食道挿管をしてしまっているのか、それとも適切に気管内に挿入できているのか、その区別をするために何を行うか、という問題。
a・b 食道挿管でも気管挿管でも変動しうるし、非特異的な変化をみるため適さない。
c 食道挿管であれば、食道圧(ないし胃内圧)が変動するかもしれないが、それを観察するのは簡便ではない。
d c同様、挿管の適正を判断するのにわざわざ中心静脈の圧をみるのは侵襲的であり、ナンセンスである。
e 正しい。カプノグラムにて呼気終末二酸化炭素濃度〈ETCO2〉を測定する。食道挿管であれば二酸化炭素は検出されないはずだ。

正答率:95%

テーマ:気管チューブが気管内に挿入されているのを確認する指標

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