106I7

高齢女性の頭部MRIの造影T1強調像(A)と病変のH-E染色標本(B)とを別に示す。
考えられるのはどれか。
胚細胞腫
乏突起膠腫
神経膠芽腫
転移性脳腫瘍
悪性リンパ腫

解答: d

106I7の解説

画像一発問題である。Aからはring enhancementを認めており、膠芽腫、脳膿瘍、転移性脳腫瘍を鑑別にあげる。Bでは腺管構造を認める異型細胞が増殖しており転移性脳腫瘍(肺癌や大腸癌など)を考える。
a 胚細胞腫の病理画像ではtwo-cell patternが特徴的である。
b 乏突起膠腫ではMRIで石灰化が認められる。
c Aから鑑別に挙がるが、Bの病理像が異なる。
d 正しい。上記の通り。
e 病理像でリンパ腫の所見(CD20染色陽性など)を認める。

正答率:75%

テーマ:転移性脳腫瘍の診断

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