106I64

17歳の女子。最終月経から7週間の無月経を主訴に来院した。陸上部の練習が厳しく、体重が3か月で6kg減少したという。初経12歳。月経周期は28日型、整。身長156cm、体重40kg。腹部超音波検査で卵巣に異常を認めない。黄体ホルモンの投与によって消退出血を認めた。
診断として最も考えられるのはどれか。
妊娠
早発閉経
視床下部性無月経
多嚢胞性卵巣症候群
Asherman症候群

解答: c

106I64の解説

7週間の無月経が続く17歳の女子である。黄体ホルモンの投与によって消退出血を認めていることから第1度無月経であり、視床下部性無月経の診断となる。
a・b 黄体ホルモン投与による消退出血の説明がつかず、考えにくい。
c 正しい。上記の通り。
d 腹部超音波検査で卵巣に異常を認めないことから多嚢胞性卵巣症候群は否定的である。
e Asherman症候群は子宮内操作後に子宮内腔が癒着し、経血量の低下や不妊をきたすものであり本例とは臨床像が異なる。

正答率:98%

テーマ:視床下部性無月経の診断

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