106I11

左→右シャントをきたすのはどれか。
Ebstein奇形
Fallot四徴症
動脈管開存症
左心低形成症候群
総肺静脈還流異常症

解答: c

106I11の解説

a Ebstein奇形は三尖弁が右室へ落ち込むことにより三尖弁閉鎖不全と右房化右室を呈しており、心房中隔欠損もきたしているので右→左シャントとなる。
b Fallot四徴症では肺動脈狭窄下に心室中隔欠損を合併するので、右→左シャントをきたす。
c 正しい。動脈管開存症では肺動脈圧と大動脈圧との圧較差により左→右シャントをきたす。
d 左心低形成症候群は僧帽弁と大動脈弁の奇形、閉鎖により左室と上行大動脈が低形成となっており右心負荷をみるため、右→左シャントをきたす。
e 総肺静脈還流異常症は肺静脈が右心系へ還流し心房中隔欠損も合併するため、右→左シャントをきたす。
※厳密な意味では「左→右シャント『のみ』を」、と読み替えねば正答困難である。
112D8で再度出題されることとなる。

正答率:71%

テーマ:左→右シャントをきたす先天性心疾患

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし