50歳の男性。発熱と咳とを主訴に来院した。3日前に咳が出現した。昨日から痰を伴うようになり、悪寒も自覚したため、救急外来を受診した。生来健康で、気管支喘息の既往はない。体温38.5℃。心拍数104/分、整。血圧110/70mmHg。呼吸数20/分。聴診上、右前胸部で呼吸音の減弱を認めた。coarse cracklesとwheezesとを認めない。肺炎の診断に関する文献を調べたところ、「気管支喘息がない」、「体温>37.8℃」、「心拍数>100/分」、「呼吸音が減弱している」、「coarse cracklesを聴取する」の5項目に該当する項目数によって、尤度比を予測できることが報告されていた。その対応関係を示す。
該当する項目数 |
尤度比 |
0~1 |
0.3 |
2~3 |
1.0 |
4~5 |
8.2 |
病歴と身体診察所見に基づき計算した場合に、検査前確率〈事前確率〉に比べた検査後確率〈事後確率〉の変化として適切なのはどれか。