106H25

78歳の男性。1か月前に重症肺炎で集中治療室に入院し、全身状態が改善したため7日前から一般病棟に移っている。意識は清明。認知機能と嚥下機能とに異常を認めない。食事形態を工夫したが、患者は食事を拒否し終日ふさぎこんでいる。患者は経管経腸栄養も拒否している。
現時点の対応として適切なのはどれか。
食欲の回復を待つ。
終末期として対応する。
中心静脈栄養を開始する。
患者の心理状態を評価する。
介護保険施設への入所を勧める。

解答: d

106H25の解説

食事を拒否し終日ふさぎこんでいる高齢男性。経管経腸栄養も拒否しており、何かしらの対策をとらないと衰弱してしまう。
a 何かしらのアクションが必要な状況と考えられる。放置はできない。
b 癌の全身転移などとは異なり、全身状態はすでに改善している。終末期ではない。
c やむなき対応としてありうるが、経静脈栄養を行うにしてもまずは末梢静脈からアプローチする。
d 正しい。ふさぎこんでしまっている患者の心理状態をまずは評価したい。
e 根本的な対応になっていない。

正答率:100%

テーマ:食事を拒否し終日ふさぎこむ患者への対応

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし