106G44

52歳の女性。会社の健康診断で総コレステロール270mg/dLと血清CK 400U/L(基準30~140)とを指摘され来院した。自覚症状は特にない。生来健康であり、サプリメントを含め薬は服用していない。運動習慣はなく、転倒の既往もない。最近、便秘と乾燥肌とが気になっているという。
診断のためのスクリーニング検査項目として適切なのはどれか。
GH
LH
FSH
TSH
ACTH

解答: d

106G44の解説

中年女性が健康診断で異常を指摘されている。高コレステロール、CK上昇、便秘・乾燥肌を考えると甲状腺機能低下症を思い浮かべたい。診断のため、スクリーニングを行う運びとなる。
a 成長ホルモンである。
b 黄体形成ホルモンである。
c 卵胞刺激ホルモンである。
d 正しい。甲状腺刺激ホルモンである。甲状腺機能低下症ではフィードバックによりTSHが高値となる。
e 副腎皮質刺激ホルモンである。
※選択肢に並んでいるホルモンはすべて下垂体前葉から分泌されるものである。

正答率:84%

テーマ:慢性甲状腺炎〈橋本病〉の診断のためのスクリーニング検査項目

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