106G22

集団に対してある癌の検診を行った。
検診後に観察された変化の中で、検診が有効であったことを示す根拠はどれか。
検診で発見されたその癌の患者数の増加
検診で発見されたその癌の患者の生存率の上昇
集団全体におけるその癌の死亡率の低下
集団全体におけるその癌の罹患率の低下
検診に用いられた検査の陽性反応適中率の上昇

解答: c

106G22の解説

難しく考える必要はない。検診とはすでに疾病を持つ者を早期に発見する二次予防的アプローチである。「二次予防が有効だった!」ということはすなわち「早期発見できてよかった!」ということにほかならない。
a 検診を全く行わなかった場合と比べ、疾病を発見しやすくなるため、当然患者数は増加する。が、患者数が増加するということ自体は医療従事者や国民医療費の負担増を意味するだけであり、検診の有効性とは関係ない。患者が増えて喜ぶのは病院経営者くらいであろう。
b 癌患者の生存率は「5年生存率」や「10年生存率」などと既に決まっているパラメータであり、早期に発見されたらそのステージなりの「生存率」が適応されるにすぎない。新たな治療法の発見や医療水準の向上により生存率は上昇する。検診により上昇するわけではない。
c 正しい。bと異なり、死亡というイベントは早期に発見すればするほど回避しやすくなる。これぞ、早期発見したメリットいえよう。
d 罹患率の低下は一次予防の目的であり、二次予防はすでに罹患した患者を早期に発見することを目的としている。
e 検査の陽性反応適中率は検査の特性についての議論であり、二次予防とは関係ない。

テーマ:癌検診

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