106F18

82歳の男性。意識障害のため搬入された。家族からの情報では、ここ数日は頻繁に下痢をしていたという。意識レベルはJCS III-100。体温38.2℃。心拍数110/分、整。収縮期血圧78mmHg(触診)。呼吸数28/分。SpO2 97%(room air)。頸静脈の怒張を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。全身に発汗を認める。末梢静脈路を確保した。
現時点で使用する輸液製剤として適切なのはどれか。
脂肪乳剤
生理食塩液
アミノ酸製剤
5%ブドウ糖液
高カロリー輸液製剤

解答: b

106F18の解説

意識障害のため搬入された82歳男性。ここ数日は頻繁に下痢をしていたことから脱水が示唆される。発熱も認めており、感染症が脱水を助長していると考えられる。
a 脂肪乳剤は低栄養時の経静脈栄養の1つである。
b 正しい。循環血漿量が低下しており、細胞外液を選択する。
c アミノ酸製剤は低栄養時の経静脈栄養の1つである。
d 5%ブドウ糖液は細胞内脱水の際に用いる。
e 高カロリー輸液製剤は低栄養時の経静脈栄養の1つである。

正答率:98%

テーマ:意識障害の高齢男性に使用すべき輸液製剤

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