106F16

63歳の男性。咳と発熱とを主訴に来院した。黄色の痰も伴っている。5年前にアルコール性肝硬変とアルコール依存症との診断を受け、3回の入院歴がある。1人暮らしである。体温38.2℃。SpO2 93%(room air)。左の前胸部と背部下方とにcoarse cracklesを聴取する。胸部エックス線写真で左下肺野に浸潤影を認める。肺炎と診断し、入院することになった。
これから収集する情報のうち、安全管理の観点から最も重要性が高いのはどれか。
職業歴
喫煙歴
家族歴
海外渡航歴
最終飲酒日時

解答: e

106F16の解説

日常的に飲酒している患者では、入院後にアルコール離脱せん妄をきたす場合があり、注意が必要である。
a・b・c・d これらは疾患の鑑別の際に重要であるが、安全管理の面からは聴取する必要はない。
e 正しい。最終飲酒日時を聴取し、アルコール離脱せん妄が起きやすいか評価する。

正答率:84%

テーマ:アルコール依存症患者の入院にあたって安全管理の観点から最も重要性が高いもの

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