106E57

48歳の女性。首のしこりを主訴に来院した。3か月前、頸部に腫瘤があることに気付いた。痛みがなかったのでそのままにしていたが、次第に大きくなってきたため受診した。既往歴に特記すべきことはない。
現時点で考えられるのはどれか。2つ選べ
悪性リンパ腫
亜急性甲状腺炎
伝染性単核球症
癌のリンパ節転移
急性化膿性リンパ節炎

解答: a,d

106E57の解説

無痛性の頸部腫瘤の鑑別を問うている。
a 正しい。悪性リンパ腫によるリンパ節腫脹は無痛性である。
b 亜急性甲状腺炎は痛みを伴い、前駆症状として感冒があるため誤り。
c 伝染性単核球症では発熱があり、咽頭痛もみられるため否定的。
d 正しい。癌のリンパ節転移は無痛性である。本症例の通り月単位で大きくなる点も合致している。
e 化膿性のリンパ節炎は痛みを伴う。

正答率:84%

テーマ:次第に大きくなる首のしこりから考えられるもの

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