106E22

全身麻酔の術前診察で、口を大きく開けて挺舌するよう促したときの模式図を示す。
挿管困難が最も予想されるのはどれか。

解答: c

106E22の解説

気管挿管困難の予想にはMallampati分類という分類が使用される。が、それを知らずとも咽頭が見えていないものを選べば正答にはたどり着くだろう。
参考までにMallampati分類を示しておく。I度が挿管容易、IV度が挿管困難である。
 I度:口蓋垂が完全に見える
 II度:口蓋垂の先端が舌で隠れる
 III度:軟口蓋と口蓋垂が基部のみ見える
 IV度:軟口蓋と口蓋垂が見えない
なお、類例にCormack分類というものもある。興味のある方は各自調べてほしい。
a・b・d・e Mallampati I度。挿管は容易である。
c 正しい。軟口蓋が一部みえており、Mallampati III度(イラストの横線で軟口蓋を判別したが、作画者の意図ではIV度なのかもしれない)。いずれにせよ挿管は困難である。

正答率:97%

テーマ:挻舌時の模式図で挿管困難が最も予想されるもの

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