106D10

喉頭内視鏡の写真(①~⑤)を別に示す。
喉頭癌と考えられるのはどれか。

解答: a

106D10の解説

写真に写っている構造物の名称は確認しておこう。喉頭の病変は喉頭ファイバーの所見で勝負。
a 正しい。悪性腫瘍は一見して「悪そう」な見た目をしていることが多い。表面不整な隆起性の腫瘤と表皮のびらんを認め、声門癌である。
b 正常所見である。
c 両側に表面がなめらかな腫瘤と膜様部の浮腫を認める。ポリープ様声帯である。
d 声帯前1/3部に向かい合うように小さな結節を認め、声帯結節である。
e 右側に声帯結節のような部位も認められるが、それよりも注目したいのは左右の非対称である。一側の反回神経麻痺と考えられ、さらに左側の声帯がかなり萎縮していることを考えると時間が経ったものと考えられる。

正答率:91%

テーマ:喉頭内視鏡所見で喉頭癌を考えさせるもの

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