106C4

発熱を伴わないのはどれか。
腎膿瘍
急性腎盂腎炎
急性膀胱炎
急性前立腺炎
急性精巣上体炎

解答: c

106C4の解説

a 腎実質内に膿瘍を形成した状態。発熱をみる。
b 悪寒・戦慄を伴う高熱(38℃以上)と患部の疼痛(腰痛と表現されることもある)が特徴的な感染症である。
c 誤り。排尿時痛、頻尿、尿混濁(血尿も含む)を3徴とする、若年女性に多いcommon diseaseである。発熱を伴わないのが特徴で、上記の症状に発熱がある場合は腎盂腎炎まで進行していると考えねばならない。
d 症状としては腎盂腎炎に近いが、痛みの部位が会陰部となり、痛みのため歩けないほど激しい症状を認めることもある。また、直腸診で前立腺の圧痛がみられる。実臨床でも、各種検査で感染源が特定できない場合は急性前立腺炎は必ず鑑別に挙げ、直腸診を行うべきである。
e 高熱に加え、陰嚢痛、陰嚢腫脹がみられる。精巣捻転との鑑別が重要であり、急性精巣上体炎はPrehn徴候陰性である。

正答率:96%

テーマ:発熱を伴わない泌尿器疾患

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