106B19

肝細胞癌に対する動脈塞栓術の適応となるのはどれか。
難治性腹水がある。
門脈本幹に腫瘍塞栓を認める。
肝両葉に腫瘍が多発している。
PT 25%(基準80~120)である。
総ビリルビン6.3mg/dLである。

解答: c

106B19の解説

a 難治性腹水の存在下ではChild-Pugh分類が3点と最も重症な分類に属する。
b 門脈本幹の腫瘍塞栓にて動脈塞栓術は禁忌である。
c 正しい。動脈塞栓術の適応において腫瘍径や個数は不問である。
d PT 40%未満ではChild-Pugh分類が3点と最も重症な分類に属する。
e 総ビリルビン3mg/dL以上ではChild-Pugh分類が3点と最も重症な分類に属する。
※むろん実際の治療はChild-Pugh分類の総合点が重要となる。1項目で3点だったとしても、結局はChild-Pugh分類AやBになることもあり、その場合は動脈塞栓術が使えることもある。そうした意味で厳密には問題として適切ではないが、得点をgetするためには解説に示した回答できるとよい。

正答率:86%

テーマ:肝細胞癌〈HCC〉に対する動脈塞栓術の適応

フォーラムへ投稿

関連トピック