105I67

28歳の女性。妊娠36週。けいれん発作のため搬入された。家族によると、突然意識を失った後に全身のけいれんが起こったという。受診時にけいれんは治まっていたが、昏睡状態は続いている。頭部MRIのT2強調像(A)と拡散強調像(B)とを別に示す。
この患者の脳にみられる病態はどれか。
梗塞
出血
腫瘍
脱髄
浮腫

解答: e

105I67の解説

妊娠36週にて全身のけいれん発作を起こした28歳の女性である。Aでは後頭葉に高信号域を、Bでは後頭葉や側頭葉に低信号域をみとめ、子癇発作の診断となる。
a~d 妊娠高血圧症候群〈HDP〉により母体内にて血管透過性が亢進し浮腫を生じることが原因である。
e 正しい。子癇により脳浮腫を起こしている。

正答率:89%

テーマ:子癇に伴う可逆性白質脳症〈RPLS〉でみられる病態

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