105I53

妊娠糖尿病が疑われインスリン治療を行っている33歳の初産婦である。現在、妊娠39週で推定胎児体重4,000gと巨大児であり、経腟分娩を行う場合に注意すべき項目がありそうだ。
ａ　母体の高血糖により胎児もインスリン分泌が増加し、出生後に低血糖となる。
ｂ　巨大児では肩甲難産など、分娩外傷を引き起こす可能性がある。
ｃ　誤り。壊死性腸炎は早産児に多く、本例とは臨床像も異なるため起こりにくい。
ｄ　妊娠糖尿病によって胎児機能不全に陥ると、胎便吸引症候群を合併しやすくなる。
ｅ　血糖高値により肝成熟が未熟になると、高ビリルビン血症を合併する。