105G50

47歳の女性。突然の頭痛が繰り返し起こることを訴えて来院した。6か月前から排便時に頭痛と発汗とが出現し、10分くらいの安静で改善するという発作が数日に1回起こるようになった。家族に勧められて、発作時に血圧を測定したところ206/116mmHgで、発作が治まってから測定すると116/76mmHgであったという。身長156cm、体重48kg。脈拍96/分、整。血圧196/110mmHg。顔面は蒼白で、前胸部に発汗がみられる。四肢末端は冷たい。甲状腺の腫脹を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部に異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。神経学的所見に異常を認めない。血液生化学所見:空腹時血糖122mg/dL、尿素窒素14mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、Na 141mEq/dl、K 4.0mEq/L、Cl 98mEq/L。
診断に最も有用なのはどれか。
TRH負荷試験
尿中カテコラミン測定
デキサメタゾン抑制試験
血漿アルドステロン測定
血漿レニン活性〈PRA〉測定

解答: b

105G50の解説

中年女性の発作性・反復性頭痛。発作性高血圧がみられることから、褐色細胞腫を考えたい。
a 先端巨大症の検査。
b 正しい。尿中カテコラミンが高値となるはず。
c Cushing症候群の検査。
d・e 各種アルドステロン症の検査。
 

正答率:93%

テーマ:褐色細胞腫の診断に有用な検査

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